奈良の東大寺の大仏様の隣には、珍しいものが!
奈良といえば・・・
東大寺の大仏!と答える方も多いと思います。
観光客はもちろんのこと、関西方面での修学旅行では必ずと言っていいほど訪れる程有名な、東大寺の大仏様ですね。
今回ご紹介するのは、そんな大仏様のお隣の素敵スポットです♫
大仏様のお隣の神社へGO!【氷室神社】
新幹線と近鉄を乗り継ぎ奈良県へ・・・。
今回は、「有名どころとは違った神社」と「美味しい食」がテーマでした。
近鉄奈良駅まで電車に揺られていざ奈良県へ!!
冒頭にも書きましたが、奈良県といえば、東大寺の大仏様!ですね。即答です!
しかし、そのお隣にある神社をご存じですか?
氷室神社という、こぢんまりした神社が、ひっそりと佇んでいるのです。
この氷室神社は、隣には東大寺、バス通りを挟んで向かいには、奈良国立博物館と春日大社が連立し、超有名観光スポットの中にひっそりと存在しています。
多くの方が行かれるのは有名どころ、それに対して、氷室神社は、ひっそりと静かに佇んでいる神社なのです。
【氷室神社】で奉納するものは、なんと・・・【かき氷】!?
神社でかき氷と言えば、お祭りの時の出店がまずは思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか?
「参道の脇など境内にお店があってかき氷が食べれるってことね?!」
と想像しがちですが、違うのです!
氷室神社では、かき氷を神様に奉納するという、献氷参拝というのがあるのです。
社務所で申し込みをすると、神職の方がガリガリと氷を削ってくれます。
結構な量をガリガリと削ってくださいます。
シロップはお好みでかけた後、お賽銭箱へ初穂料を入れ本殿へ奉納し、解ける前に神様からのお下がり、という形でかき氷を食べることができます。
とけてしまったらもったいないですからね。
(暑かったこともあり、写真を撮る前に頂いてしまいました…^ ^;)
大体6月中頃~9月中頃まで受付をしているそうで、初穂料は目安300円です。
奈良県で【かき氷】が有名なのは【氷室神社】が関係している?
奈良県には、いくつかかき氷の有名なお店がありますが、なぜ奈良県はかき氷が有名なのでしょうか?
それは、この氷室神社が関係しています。
氷室とは氷を保管するための部屋のことで、氷室神社では氷を保管することに長けた神様をお祀りしている神社なのです。
かき氷で有名なお店は様々あり、どこのお店も器から零れ落ちそうなくらいに盛ってくれます。
こちらは「奈良の雑貨とカフェBAR ことのまあかり」さんの長屋王というかき氷です。メニュー名に、「橘三千代」や「大海人」など、奈良に所縁のある古代の人物名がついているので、歴史に興味がある人はより楽しめることでしょう。

はちみつミルク味で、ふんわり甘くて美味しかったです♪
かき氷以外のメニューもありますし、奈良で行っている小規模の展覧会などの案内も置いてあったり、旅の途中に立ち寄るのにもってこいです。
沢山のお店があるので、自分のお気に入りのかき氷を見つける旅も楽しいですね。
なぜ【かき氷】を奉納するようになったの?
その昔、冷蔵庫というものがなかった時代、氷はかなり貴重でした。
そこで、天皇が氷室を作らせ、氷を献氷させるということが行われたのです。
春日野にある氷池で厳寒に結氷させた氷を氷室(荒池・鷺池を望む浅茅ヶ原一帯にあり、春日氷室、平城氷室、御蓋氷室などと呼ばれた)に蓄え、翌年に平城京へ献氷させる制度が創始された
WikiPedia
献氷にちなんで様々な祭りも行われています。
献氷祭(5月1日)
奈良時代、春日野に氷池や氷室を設け、氷の神を祀り、春迎えとして順調な気候と豊作を祈願する祭りが営まれていた。現在は全国各地より、製氷・販売業者が参列し、業績成就を祈願する祭りとなっており、業界繁忙な6月を避けて5月1日に行われている
WikiPedia
氷献灯(毎月1日)
毎月1日と、月によってはもう1日、氷献灯が行われています。
夜にほんのり灯る、氷の中の灯り。素敵ですね。
ひむろしらゆき祭(2022年は4月16日~5月8日に終了)
2014年から始まった新しいお祭りで、「氷を愛する神様が坐ます」という氷室神社に奈良を始め、全国の有名かき氷屋さん、お菓子屋さんが集結します。
奈良観光.jp
当日は、祈願祭として、かき氷奉納、氷点前献茶などが行われます。
かき氷の域を超えているような斬新なかき氷があちこちで見られます。どれを食べようか迷いますね。
御朱印も頂けます
神職の方が書き終えた後に火打石でお祓いをしてくださいます。
かき氷も感動しましたが、火打石でのお祓いも感動しました。

おわりに
いかがでしたか?
奈良県は神社とお寺が多い、史跡が多い、というイメージが強いですが、ご飯も美味しいですし何よりかき氷が凄いんです!
京都や大阪に行かれたついでに、奈良県まで足を延ばしてみてくださいね♪